☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
「珠莉ちゃん!?どうしたの?」
途中、葵ちゃんと会った。
「……っ陣痛が……きたみたい………」
「ええ!?」
「ごめん、葵ちゃん。
珠莉を運ぶから、ドア開けてもらっていい?」
車までの道のりにある扉という障害を無くしてもらうよう、葵ちゃんに頼んだ。
そうやって翡翠の車の後部席まで乗せもらった。
「珠莉、大丈夫か?」
「うん………な、んとか……」
まだ感覚が広いから、生まれるのはまだ先だ。
「そっか……すぐ車出す。
もう少しがんばれるか?」
「う…ん……」
そう返事をすると翡翠は笑顔を見せ、車のドアを閉めた。
それから葵ちゃんに何かを伝えた翡翠は、すぐに運転席に乗り込み、車を出した。
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