☆続☆恋する＊spring〜春をうられたわたし〜 【完結】

「父は今、店を出しながらひっそりと暮らしてるよ」



「どこに……？」




場所を聞いておこう。
いつか会いに行けるかもしれないから。





「そこまではっきりとは、わからない……」



「そうですか………」





なら、仕方ない。

俺らで捜してみるか………



「そろそろ戻ろうか」





三津木社長の言葉を合図に病院の中へ戻った。




俺達が外にいる時、誰も呼びに来ないってことは、まだ生まれてないということだ。




もう６時間になるというのに…………




なあ、早く生まれて来てくれ………



二人とも何事もなく………元気に……





珠莉………頑張れ………





再び分娩室の前に来た俺は、心の中でそう祈った。












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