☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
*翡翠side*
あれからまた4時間が経過した。
お袋達は今だ呑気に話をしている。
ある意味すげーよ。
立っているのに疲れた俺は少し休もうと、椅子に腰を掛けた。
その時………
「ふんぎゃーふんぎゃー」
っ!!
分娩室から小さな命の灯の声が聞こえた。
俺は下ろした腰をまた上げた。
「翡翠!」
「ああ」
今まで呑気に過ごしていたお袋が近寄ってきた。
分娩室から看護師が出てきて、父親の俺は中に入っても大丈夫だと言われた。
もちろん俺は、珠莉の無事も確認したくて中へと入った。
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