☆続☆恋する＊spring〜春をうられたわたし〜 【完結】

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「ふんぎゃーふんぎゃー」




やっと………生まれてきたんだね………




「おめでとうございます！
元気な男の子ですよ」




男の…子………




今まで性別を聞いていなかった。



男の子だったんだね……






看護師さんがわたしの上に赤ちゃんを乗せてくれて、抱っこをすることができた。




さっきまで元気に泣いていたけど、今は眠っている。



よく頑張ったね………
ありがとう……




「珠莉」



すると愛しい人の声が聞こえてきた。




「翡翠………」



「よく……頑張ったな……
お疲れ様」




翡翠はわたしの頭と、そして、生まれてきた子の身体を優しく撫でた。




どちらに向けた言葉か……わからないけど、きっと二人にだ。




優しく笑った翡翠を見てなんだか目頭が熱くなる。




目から雫が落ちた時、わたしは意識を手放した。





６月28日午後10時42分………家族が一人増えました。