☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
そう言うと翡翠も笑った。
「同じ……だな」
「うん。おんなじ。
似た者夫婦」
それからまた二人で笑っていると、目が合い、顔を近づけた。
「久しぶりだな」
「うん………」
そして、唇を交わした。
最初は軽いキスだったのが少しずつ深くなっていった。
だけど、そんな甘い雰囲気も、少しの間だけで、陽翔が泣き出してそれどころじゃなくなった。
翡翠は不満そうだったけど、子どもが相手じゃ文句も言えないから、一時、膨れっ面のままだった。
「これから……こうやって邪魔が………」
と、意味のわからないことを呟きながら。
これから、三人で頑張って行こう。
幸せを感じながら、そう強く思った。