☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
章ちゃんもつられて陽翔に目が行く。
「えっ?この子は………?」
「わたしと翡翠の子だよ」
わたしは章ちゃんに笑いかけた。
「そっか……おじさんは、嬉しいよ」
見ると、おじさんは瞳に涙が溜まっていた。
「章ちゃん?」
「ごめん……つい……」
それから、いつもの席に座りサンドイッチとココアを待つ。
翡翠はコーヒーを。
「でも、なんでお店に来れなかったんだ?
妊娠してても外には出れるよね?」
その通りだ。
妊娠してても外に出かけられる。
でも……わたしの場合は………
「わたしの……伯父にあたる人が見つかって………その人に結婚、反対されてて家から出れなかったの。
もちろん、今は大丈夫だよ」