☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
なんで章ちゃん………知ってるの?
「ユリちゃん……名前は?」
「えっわたし?」
そういえば、章ちゃんはわたしの名前知らないね。
「ごめんね、ほんとの名前言ってなかった。
珠莉だよ。今は……黒崎だけど………前は嘉春。
嘉春珠莉」
そう言うと、ガシャンッと大きな音が聞こえた。
「大丈夫ですか!?」
今まで陽翔にミルクをあげていた翡翠が、陽翔をわたしに預け、章ちゃんのところに向かった。
どうやらコップを落としたみたいだ。
「ごめん……」
章ちゃんは申し訳なさそうに謝ってわたしの傍にきた。
そして、わたしを抱きしめた。