☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
「章ちゃん?」
どうしたの?
「ユリちゃん………ごめん………ごめん………」
「章ちゃん…………」
泣きながら謝り続ける章ちゃん。
何があったの………?
「ユリちゃんを………苦しめていたのは、最初から僕だったんだね」
そして、こうも言った。
「結衣………ごめん………」
結衣って………お母さんの名前………
どうして……章ちゃんが………
「まさか……っ!」
そう言ったのは、割れたコップを片付けた翡翠。
「あなたが………三津木……章太郎さん……?」
翡翠が聞くと、章ちゃんはわたしから離れて、頷いた。
「そうだよ。
僕が、三津木章太郎……
嘉春結衣と三津木結治の父だ」