☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
ってことは…………
わたしの………
「おじいちゃん……なの?」
章ちゃんはゆっくりと頷いた。
「うそ…………」
こんなに近くにいるなんて………思いもしなかった。
『わたし……章ちゃんみたいなおじいちゃんが欲しいな』
いつか言った言葉を思い出す。
あれは………もう……叶っていたんだね。
「おじいちゃん………」
わたしは小さく呟いた。
「ユリちゃん……翡翠くんも…おいで……話したいことがあるから」
幸い、お店には私たち以外、誰もいなかった。
章ちゃんは、お店を閉め、カウンターの奥へと入っていった。
居間へ行くと章ちゃんが何やら探し物をしていた。