☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
おじいちゃん………
ちゃんとわかってよかった……
会っているのに、気づかないままなんて、悲しい………
だから……今日は、ほんとによかった……
「ありがとう………」
お母さんとお父さんの写真を見ながら、そう呟いた。
「おじいちゃん、三津木家には………戻らないの?」
陽翔を抱いている、おじいちゃんに声を掛けた。
「ああ………時間が経つと……中々ね……」
そっか………
「では、家にぜひ、遊びに来て下さい」
翡翠が、そんなことを言った。
「いいのか……?」
「ええ、もちろん」
「ありがとう……」
消え入りそうな声で、おじいちゃんはそう言った。
「おじいちゃん、これからもよろしくね」
「ああ、こちらこそ、よろしく」
そうして、陽翔を囲み、三人で笑いあった。