☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
エピローグ
――――――
「ママ〜!」
背を向けた一枚の扉を隔てた先。
我が子の声が聞こえてきた。
「パパ!ママは?」
「ママはこっち」
愛する人の声も聞こえてきて、我が子が一人じゃないことに安心する。
それでも、我が子の元へ行きたい衝動にかられるけど、今はそれができない状態だ。
コンコン
扉をノックする音がなり、返事をする。
「はーい」
カチャリと音がして、目の前の鏡で扉の方を確認する。
そこには、わたしが予想していた通りの人達が………
愛する人と、その人に抱かれた愛する我が子だった。