☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
「準備終わりました」
「あ、ありがとうございます」
化粧や髪のセットをしてくれた女の人にお礼を言い、頭を下げた。
女の人は一礼して、部屋から出て行った。
ふう…………やっと終わった。
「ママ〜!」
お父さんに抱かれながら、わたしに手を伸ばす我が子…………陽翔。
陽翔が生まれてから、早、三年がたった。
陽翔は3歳。
最初はわたしに似てたんだけど、最近は、よく翡翠に似てるって言われる。
大きくなったら大変そう………
わたしは、23歳。
わたしの愛する人…………
翡翠はもう33歳だ。
わたしも陽翔に手を伸ばし、翡翠から陽翔を受け取った。
「ママ!」
嬉しそうにわたしに抱き着く陽翔。
かわいくて仕方がない。
「ママ、いちゅもかわいいけど………きょうはすごく、きれいだね」