☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
讃美歌の中、ゆっくりゆっくりと進む。
目の前には、愛する人。
世界一大好きな人。
傍までくると、おじいちゃんが言った。
「珠莉ちゃんを頼むよ」
「はい」
翡翠は笑顔で答えた。
わたしは、おじいちゃんから手を離し、翡翠と腕を組む。
そして、二人で神父さんの前までいく。
神父さんの前まで行くと、神父さんが話しをされ、いよいよ、誓い合う時。
「新郎、黒崎翡翠。
あなたは、嘉春珠莉を妻とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻のもとに、誓いますか?」
「はい、誓います」