☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
多分、今行って話し掛けても聞いてくれないと思うし。
どうしたら………いいの?
どうしようも出来なくてぼーっと立っていると、バタンと玄関の扉の閉まる音が聞こえた。
え………うそ…………
家の中を探しても翡翠はいない。
ベランダに出て下を見ると、翡翠の車が出て行ったのが見えた。
出て行っちゃった………
もう……帰って来なかったら……
ほんとだったら日付が変わるのと同時にプレゼントを渡すつもりだったのに。
はっきりちゃんと言えばよかった。
章ちゃん……おじさんのところでバイトしてたって。
なんでいつもこうなるのかな。
翡翠と約束したのに………
隠し事はしないって。
これじゃあ翡翠に嫌われても仕方ない…………
それから、ご飯を作ってソファーに座ってじっと待っていたけど、結局翡翠は帰って来なくてわたしはいつの間にか寝てしまった。