☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
あれ?
ベッド………
昨日ソファーに寝たはずなのに。
翡翠………?
いつもいるはずの翡翠が隣にはいない……
リビングに行くと翡翠はソファーに寝ていた。
わたしをベッドまで運んでくれたんだ。
だけど、翡翠はソファーに寝た。
一緒に寝たくなかったのかな…………
わたしは悲しい気持ちを抑えてお弁当と朝ごはんを作り始めた。
そういえば、食卓の上には夕飯がなかった。
翡翠、食べてくれたのかな…………
「珠莉」
「あ、翡翠……おはよう」
声をかけるけど、翡翠の不機嫌そうな顔は治らない。
まだ勘違いしてる…………
「今日は会社に来い」
「うん」
翡翠とこのままの状態で会社に行きたくないけど………翡翠に言われたら逆らえない。
そして翡翠は、ベッドに運んでくれたお礼を言う前にどこかに行ってしまった。