☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
ちょ、ちょっと……
「理恵さん!」
「え?」
わたしが焦ったのを見て理恵さんは感づいて、しまったという顔をした。
翡翠を見ると意味がわからないとでもいいそうな顔。
「プレゼント……ってなんの事だ?」
理恵さんもわたしも何も言えない。
「珠莉………こっちに来い」
翡翠は立ち上がり、隣の会議室へと入って行った。
わたしもその後について行く。
中に入ると翡翠は机に腰掛けこっちに視線を向けていた。
こんな状況だけど、その姿がすごく様になっていて見惚れてしまった。
「珠莉………」
名前を呼ばれてハッとして、翡翠と少し離れたところに立った。
「プレゼントってなんだ?」
だけど、翡翠に手首を捕まれ翡翠との距離は近くなった。