☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
「輝秋………お前……どういうことだ?」
椅子に座っていた輝秋の胸倉を掴み問いただす。
「どうしたんだよ……いきなり……」
「知らねぇ振りしてんじゃねぇよ。
今朝珠莉とどっかに行ってたじゃねぇか」
少し目を見開いた輝秋はそのあと別の方に視線を移した。
その視線を追うと颯がいた。
「颯も………知ってんのか?」
「翡翠……ごめん………
あとは珠莉ちゃんに聞いてくれ」
胸倉を掴んでいた俺の手をほどき、申し訳なさそうな顔をして颯と輝秋は出て行った。
何なんだよ………
珠莉は何を隠してるんだ……
理恵も知ってるのかと思って聞こうとしたけど、理恵はちょうど出掛けていた。
仕事も手につかない俺はいつもより早めに家に戻った。
だけど、家に帰っても珠莉はいない。
まだ戻ってないのか?