after a dream
after a dream
―… 気付けたのは、君への想い。
困ったことに、数秒時間を見送ってみても、まだ理解ができない。
核を抜き取られてしまったような脳ミソは、すぐには元に戻らず、ぼんやりと、旭日先生にも目を向けてみる。
「………」
それに気づいた旭日先生が、毒気のない表情で、ふわりと笑う。
私とは似ても似つかない、ふわふわとした柔らかそうな鎖骨まで伸びる髪は、地毛なのか染めたのか、ベージュがかった明るすぎない自然な色をしていて。
ゆるやかな曲線を描く眉に、仔犬のような、茶色い目と、小さな鼻、可憐な唇は華が咲いたようで、女性らしさを際立たせてせいる。
何度みても、生意気な顔をした私からすると、ほしくてほしくて、たまらない顔や雰囲気。
…このヒトとはるが、姉弟、ってこと…?
もう一度はるに視線を戻してみても、納得がいかない。
「…全然似てなくない?」