after a dream
はるの顔がみたくて。
私を包んでくれてる筋肉質な腕に触れて、頭を少し左に傾けると、乗っていた重みが離れた。
「ん?」
察してくれたはるが、すぐそばで私をみる。
「結局なんで、あの日は旭日先生と一緒にいたの?すごく慌ててたけど」
はるが猪突猛進なのは知ってる。
だけど、大事な彼女がみえなくなるくらいの用事ってなんなんだろう。
ここだけが、イマイチ腑に落ちてない。
「あー…」
聞くと、唸りながら、都合が悪そうに体重を預けてくるはる。
私の顔の横で、一度沈んで持ち上がった頭が、旭日先生をみた。
…そこでなんで旭日先生?
視線を追いかけると、霞先生に寄り添いながら、ひだまりみたいに微笑む姿。
「今日だったよね?はるくんのことだから、今も持ってるんでしょ?」