after a dream
突然なに?
思っているうちに、旭日先生はぐいぐいと霞先生の背中を押して準備室を出て行ってしまった。
"ばいばーい!" と手を振った後、ご丁寧に扉まで閉めて。
「………心陽のやつ」
ほんとになんなのと思ったけれど。
私はまだ、"あの日" にはると旭日先生が何をしていたのか、何のために集まったのか聞いてない。
何より、また私の顔の横で項垂れるはるが気になる。
「…はる?」
声を掛けると、照れたままのはるが私をみて。
覚悟を決めたように一つ息を吐くと、自分の制服のズボンのポケットに手を伸ばした。
「……?」
それでもすぐには取り出さないはるは、もう一度、私をみて、視線をそらす。
「…誕生日だろ、今日」