あたしだけを愛して



「携帯、貸して??」


「あ、うん」


素直にピンクの携帯を渡すと
慣れた手つきで赤外線を
始める。


返された携帯を不思議そうに
見ていたら

「悪いかよ…

俺さ、昨日芽衣と一緒に
帰れたことだけで浮かれて
携番とアドレス交換すんの
忘れたんだよ。

だせぇから、あんま見んな///」


「っ!!////」



そんなこと言われたら、
何て言えばいいか
わからないじゃん…


あたし、バカだから
彼女でもないのに期待しちゃうよ



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