あたしだけを愛して



「ねえ、何で俺だけフルネームで呼ぶの??」


「…ん??」


何でって、聞かれても
理由なんてないんだけど…


「…はい、時間切れ」


「ふぇ…??」


次の瞬間、目の前にあるのは
桐谷恭哉の顔で
無理矢理唇を重ねられた。

昨日の優しいキスじゃなくて
荒く激しいキス


「………ん~~っ!!
…ゃっ…あ…////」


苦しくてなって、酸素を
求めて口を開いたら
桐谷恭哉の舌があたしの
口内を侵してきた。


離れようとしても頭の後ろに
手を回されていて、どうする
こともできない


「…はっ…ん~……っ…!!」



意識を手放す直前に
やっと唇が離れた。




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