あたしだけを愛して
〔第4章〕
ウソつき
あの後、またキスされそうに
なったけど、
予鈴が鳴ってくれたから
そそくさと教室に戻った。
恭哉は不機嫌だったけど、
あれ以上はあたしが無理
だもん
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午後の授業は集中できなくて、
あっという間に放課後に
なっていた。
「芽衣っ!!
今日の掃除当番代わって
くれない??」
「あたしは別に構わないけど…
夏希、何かあった??」
「うん、実は今日、部活の
ミーティングがあって早く
行かなきゃいけないの」
夏希はバレー部に入っている。
1年生なのに、地区大会
とかで既にレギュラーと
して出ていた。