あたしだけを愛して
〔第4章〕

ウソつき




あの後、またキスされそうに
なったけど、
予鈴が鳴ってくれたから
そそくさと教室に戻った。


恭哉は不機嫌だったけど、
あれ以上はあたしが無理
だもん



――――――――――――



午後の授業は集中できなくて、
あっという間に放課後に
なっていた。


「芽衣っ!!

今日の掃除当番代わって
くれない??」


「あたしは別に構わないけど…
夏希、何かあった??」


「うん、実は今日、部活の
ミーティングがあって早く
行かなきゃいけないの」


夏希はバレー部に入っている。
1年生なのに、地区大会
とかで既にレギュラーと
して出ていた。



< 125 / 210 >

この作品をシェア

pagetop