あたしだけを愛して
その後、夕方までずっと
千秋ちゃんの遊び相手に
なって、懐かしい遊びを
たくさんした。
「千秋、芽衣ちゃん
そろそろ支度しましょうか」
「「は~い」」
千秋ちゃんは着崩れた
ピンクの浴衣を直し、
髪の毛をおだんごに。
あたしは、黒い小花柄の
浴衣を夏希のお母さんに
着付けてもらい、髪を
少しアップにして横に流す。
久しぶりにメイクもする
元美容師だという夏希のお母さんの腕であたしは、大人っぽくしてもらえた。