あたしだけを愛して



意識を集中させて輪を投げる


1回目はブレスレットを通り越して何もないところに落ちた


気を取り直してもう一度、狙いを定めて投げる


2回目は惜しくもブレスレットのすぐ横に落ちた



「あとちょっとなのに~!!」



千秋ちゃんが見ているから
次こそは…!!


そう思って輪を投げようと
したら、誰かに押されて

その拍子で手から輪が離れた。


「あっ…!!」



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