あたしだけを愛して



「ねえねえ、恭哉くんも知ってる??」


そう聞いてきた女子の香水が
キツすぎて気持ち悪くなった。

「知らねぇ、…おい拓真」


「何だよ、急に」


「俺、1限フケるから先生には適当に言っといて」


「…ちょっ、おい。恭哉!?」


訳がわからないと言わんばかりの拓真を無視して、
俺は屋上に行った。



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