あたしだけを愛して



「野獣って…、

まぁ、確かにこんな遅い時間に一人は危険だな」



だんだん嫌な感じがしてきた

「芽衣はどこに行くか
言ってたか!?」


柄にもなく大きな声を出して
いた


「え??

け、境内とかなんとか
言って走ってったけど

…って、桐谷!?」



荻原の声を聞き終わらない
うちに俺は走り出していた





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