あたしだけを愛して



久しぶりの女3人だけの夕食
は楽しくて、さっきまでの
モヤモヤした気持ちが吹き
飛ぶみたい。



「あっ、芽衣やっと笑ったね」

お姉ちゃんが嬉しそうに言う。


あたし、そんなに思い詰めた
顔してたのかな…


「…うそ」


「本当だって、芽衣帰ってきた時からず~っと難しい顔してたもん」


ほらっと言って、
眉間に皺を寄せたふりをする。


< 35 / 210 >

この作品をシェア

pagetop