あたしだけを愛して
それぞれの過去 ◆芽衣side◆
お風呂から上がって、自分の
部屋に入ると
「…何してんの??」
お姉ちゃんがあたしのベット
の上でくつろいでいた。
「ん―??久しぶりに芽衣と、ガールズトークしようと思ってね~」
いちいち言い返すのも
めんどくさいし、
あたしは黙ってベットに座る。
「ねえ、さっきから何見てるの??」
「芽衣が買ってくれた“Beauty ”よ。
鞄が開いてたから、ちょっと拝借しました~」
「なっ…!!」
相変わらずマイペースすぎる
お姉ちゃんだけど、不思議と
嫌な気持ちにはならない。