あたしだけを愛して
「…お姉ちゃん??」
さっきまで寝転んでいた
お姉ちゃんがあたしの隣に
座り直した。
いつになく真剣な顔に
つられて、あたしも
緊張してしまう。
最初に口を開いたのは
お姉ちゃんだった。
「芽衣はさ、あたしのことどう思ってる??」
好きだし、尊敬している
自慢のお姉ちゃんだよ
って、思ってるはずなのに
言葉にならない。
「……」
黙ったままのあたしを
無視してお姉ちゃんは
話し続ける。