あたしだけを愛して



「お姉ちゃん!!お疲れさま~」

そう言って、さっきまで撮影
していたモデルにジュースを
差し入れてる女の子。


さっきの子だ…


―――ドキッ

その瞬間、俺の心臓が
跳ねたのを感じた。



…今日の俺はおかしい。


普段の俺なら、こんなに
誰かを必死に追うなんて
ことは絶対にしないのに。



あの子の声が聞きたくて、
どんな子か知りたくて、
仕方がなかったんだ。



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