あたしだけを愛して
「全く…、そういうことは
これからはちゃんとあたし
を頼りなさいよ??」
芽衣は一人で抱え込もうと
する。
まだ少ししか一緒にいない
けど、それくらいはわかった。
「夏希…ありがと」
そう言って、柔らかく笑う
芽衣は女のあたしから見ても
かわいい。
「ほんと、芽衣はかわいい
からモテるね~」
「はっ!?
いやいやいやいや、
かわいくないから!!」
「…まさか、無自覚??」
「へっ…??」
「…まぁ、いいや。」
何のことか全然わからなくて
聞こうとしたら、ちょうど
予鈴が鳴って夏希は自分の
席に行ってしまった。