あたしだけを愛して
今までの俺は
近寄ってくる女と適当に
遊んで、飽きたら離れて
特定の女は作らなかった。
今思うと最低なことばっか
してたよな、俺。
4限が終わり、拓真と昼飯を
買いに行こうと立ち上がって
気まぐれに窓から外を見た
時に、小走りで体育館の方に
行く芽衣の姿が目に入った。
あんなとこで何してんだよ??
俺が黙って突っ立ってたら
拓真が不思議そうに外を見て、ニヤニヤして俺を見てくる。
「今の、芽衣ちゃんだろ??
もしかして、告白されてたりして♪」
楽しそうに話す拓真を無言で
睨みつけた。