あたしだけを愛して



「でもさ、彼氏がいないから
告られるんだろ??


振られたやつの気持ちとか
考えたことないの??」



この言葉だけは聞き捨て
ならなかった。


「…っ考えてるよ!!

言っとくけどね、人を振る
のって頭も体力もスッゴク
使うんだから!!」



あたしが大きな声を出すと
その人が一瞬、笑ったような
気がした。


「じゃあさ、これ以上無駄
に力を使わなくてもいい
“とっておきの方法”
教えてあげようか??」


そんなのが本当にあるなら
知りたいって思ったから、

うん。

って、素直に頷いていた。



< 83 / 210 >

この作品をシェア

pagetop