あたしだけを愛して
「でもさ、彼氏がいないから
告られるんだろ??
振られたやつの気持ちとか
考えたことないの??」
この言葉だけは聞き捨て
ならなかった。
「…っ考えてるよ!!
言っとくけどね、人を振る
のって頭も体力もスッゴク
使うんだから!!」
あたしが大きな声を出すと
その人が一瞬、笑ったような
気がした。
「じゃあさ、これ以上無駄
に力を使わなくてもいい
“とっておきの方法”
教えてあげようか??」
そんなのが本当にあるなら
知りたいって思ったから、
うん。
って、素直に頷いていた。