あたしだけを愛して

偽りの彼氏 ◆恭哉side◆




何年ぶりかっていうくらい、
必死に走って体育館裏に
行ったら、
芽衣が男にキスされそうに
なっていた。



今すぐにでもそいつを殴って
やろうかと思ったけど、
芽衣がいるから我慢した。



そいつの手から芽衣を離して
そっと抱きしめると、
体がすごく震えているのが
わかった。



「大丈夫かよ??」



こんな言葉しかかけられない
自分がすごく情けない。



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