繋がれた糸 (短編)



携帯を静かに開き
メールを確認する。


差出人が誰か分かっているから
重い体が更に重くなる。





【今日は迎えに行く。いつもの時間にはいろよ】




絵文字も顔文字もない
素っ気ない文章。


それを見て、張ってた体から
力が抜けた。



返信することもなく
携帯を閉じてポケットにしまい
あたしは、残りの仕事を片付けた。






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