世界の終わりに隣に君がいてくれたらそれだけでいい…
第4話 スロウ
時間なんてのは有り余る位にある。
私は自分の人生について、ぼんやりと考えた。
無関心で会話もなくお互いに冷めきった夫婦だった私達・・・。
そして、この事故。
私はこの先どうしたらいいのだろう・・・。
夫との関係は事故後も変わらない。
普段電話もメールもない。
どうしても夫に伝えなくてはならない用事があって電話しても絶対に電話には出ない・・・。
理由はめんどくさいから。
そんな夫に何も期待などしない・・・。
折り返し電話がかかる事もほとんどない。
言うならば私が誰と何をしたとしてもまったく興味がないと言う事だろう・・・。
こんな夫婦関係に意味があるのだろうか・・・。
そんな事を考えてたら彼が現れた。
「こんにちはー。
今日はめちゃ天気っすよね?
もし良かったら一緒に海を見に行きませんか?」
縁側で座ってた私に笑顔で話しかける彼の存在が眩しい。
「海?」
「そうっすよ。
ちょっと歩かなくちゃ行けないけどそれもリハビリになりますから。
俺がちゃんと一緒に歩いてあげますから安心して着いてきてもらえますか?」
私が歩くテリトリーは公園の敷地だけで そこから外れ出た事がなかった。
ちょっぴり躊し、悩んだ私に、
「お願いします。
行きましょう。
めちゃ綺麗な海を見つけたんスよ。
海の色がエメラルドグリーンで・・・。
あなたに見せたいんです。」
彼の真っ直ぐな目に戸惑った。
海までの距離を歩く勇気がない。
ほんの500メートル先に見える海まで歩く勇気がないのだ。
「俺が見つけた海は石浜で灯台の向こう側にあるんです。
ちょっと遠いけどがんばりましょ?」
私はなんだかがんばれるような気がした。
「わかった行って見る・・・。」
私は彼の後から歩いた。
ジリジリと背中を伝う日差しに汗が滲む 彼の背中は細い・・・。
夫の後ろ姿に見慣れてた私には、この子がまだ少年だと言う現実を思い知らされたようで、ちょっぴり悲しくなった・・・。
すると、いきなり彼が振り返り、
「あの・・・、一緒に歩きましょ?」
そう言うと隣に並んだ。
海辺の国道はあまり車も通らない。
空の色がやけに青い。
私は自分の人生について、ぼんやりと考えた。
無関心で会話もなくお互いに冷めきった夫婦だった私達・・・。
そして、この事故。
私はこの先どうしたらいいのだろう・・・。
夫との関係は事故後も変わらない。
普段電話もメールもない。
どうしても夫に伝えなくてはならない用事があって電話しても絶対に電話には出ない・・・。
理由はめんどくさいから。
そんな夫に何も期待などしない・・・。
折り返し電話がかかる事もほとんどない。
言うならば私が誰と何をしたとしてもまったく興味がないと言う事だろう・・・。
こんな夫婦関係に意味があるのだろうか・・・。
そんな事を考えてたら彼が現れた。
「こんにちはー。
今日はめちゃ天気っすよね?
もし良かったら一緒に海を見に行きませんか?」
縁側で座ってた私に笑顔で話しかける彼の存在が眩しい。
「海?」
「そうっすよ。
ちょっと歩かなくちゃ行けないけどそれもリハビリになりますから。
俺がちゃんと一緒に歩いてあげますから安心して着いてきてもらえますか?」
私が歩くテリトリーは公園の敷地だけで そこから外れ出た事がなかった。
ちょっぴり躊し、悩んだ私に、
「お願いします。
行きましょう。
めちゃ綺麗な海を見つけたんスよ。
海の色がエメラルドグリーンで・・・。
あなたに見せたいんです。」
彼の真っ直ぐな目に戸惑った。
海までの距離を歩く勇気がない。
ほんの500メートル先に見える海まで歩く勇気がないのだ。
「俺が見つけた海は石浜で灯台の向こう側にあるんです。
ちょっと遠いけどがんばりましょ?」
私はなんだかがんばれるような気がした。
「わかった行って見る・・・。」
私は彼の後から歩いた。
ジリジリと背中を伝う日差しに汗が滲む 彼の背中は細い・・・。
夫の後ろ姿に見慣れてた私には、この子がまだ少年だと言う現実を思い知らされたようで、ちょっぴり悲しくなった・・・。
すると、いきなり彼が振り返り、
「あの・・・、一緒に歩きましょ?」
そう言うと隣に並んだ。
海辺の国道はあまり車も通らない。
空の色がやけに青い。