世界の終わりに隣に君がいてくれたらそれだけでいい…
第7話 リフレイン
 それからの私達は・・・、まるでお互いの何かを埋めるように抱き合った。

 私はもうどうなってもいいって思った。

 レイはどうなんだろう・・・。

 祖母が買い物とか用事で外に出るのを見計らって、私はレイを部屋に入れ、狂ったように抱き合った。

 レイは、とってもぎこちない動きで私を感じさせる。

 慣れてないのが私にはとても初々しくて 気持ちよかった・・・。

 夫とは全線違う感触。

 若いってだけでなんだか体が燃える・・・。

 無我夢中のレイが可愛くてたまらなかった。

 私はレイにしがみつく。

「ねぇ、私がもしいつか迎えに来てって頼んだら、レイは私を迎えに来てくれるの?」

 レイは激しい息使いをしながら必死で言葉を返す。

「絶対に迎えに来ますよ。

 俺が大人になったら、あなたを迎えに来ますから・・・。」

 私はなんだがくすぐったい気持ちになる。

 もしそれが今だけの先の見えない約束だとしても嬉しい・・・。

 レイの細い肩にしがみついて、腰に足を絡めた。

 私はレイに耳元で、

「ねぇ・・・、お願い私の事、好きって言って。」

 って、つぶやいた。

「好きです・・・。

 大好き・・・。」

 レイが私の唇をふさいだ。

 ぎこちない腰の動きに少しためらってた私は、そのぎこちなさがたまらなく好きになってたのかもしれない・・・。

最後はいつも私の方が気持ちよくなってて、ふっと、意識が遠くなっていた・・・。

 レイはそれでも止める事なく何度も何度も私の体を求めてきた。

 私はなすがままにその要求に答えてた。

 拒否する理由などない・・・。

 好きなんだから・・・。

 愛し合うのは当たり前だって自分に言い聞かした。

 私は自分の気持ちを押し殺したくはなかった。

 レイを好きな気持ちに蓋をしたくなかった。

 手離したくないって思った・・・。

 この行為が、もしかしたら許される事のない現実だとしても・・・。

 レイに抱かれるのが間違ってるなんて絶対に思いたくはない・・・。

 私はもう彼なしで生きてくなんて無理だと思った。

 レイは毎日のように現れ、私達はお互いを求め合う。

 だんだんレイの動きがスムーズになっていた。

「なんだかうまくなったんじゃない?」

って冗談っぽく言ってみる。
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