世界の終わりに隣に君がいてくれたらそれだけでいい…
第10話 ゲート
「おはよう・・・。」
夫が私のベットに座る。
そして静かにこう言った。
「昨夜、誰と話してたの?
誰かといたよね?
あんな夜中に誰が来てたの?」
私は不機嫌そうに、
「誰だっていいじゃない。
あなたには関係がないわ・・・。」
眠い目をこすりながら私はおぼろ気に写る夫の姿を見た。
「ふぅーん・・・。
別に言いたくなかったら言わなくてもいいよ。
君には君の生き方があるんだろうし、俺は干渉するつもりはないからさ。
ただ、あんな夜中に男といるなんて不謹慎じゃないかなあ?
近所の目もあるんだから気を付けてって言いたかっただけだからもういいよ・・・。」
夫の、とげのある言い方になんだかイライラした。
いつもはほったらかしで無関心なくせして・・・。
なんとも言えない空気が流れる。
「あっ、俺、午後にはここ出るから。
仕事あるんだよね。
休日出勤・・・。」
私は、
「別に急ぐんなら無理して午後までここにいなくたっていいわよ。
行けば?」
私達には、もうお互いを気遣う余裕も労りもない・・・。
完全に心が離れてた。
「いいの?
じゃあ、行くよ。
リハビリ頑張れよ。」
夫は荷物を持つと玄関へと歩き出して行った。
私は見送りもせず布団を頭からすっぽりとかぶった。
祖母の声が聞こえる。
「また、来てやって下さいよ。
夫婦なんだから、なるべく一緒にいないとだめでしょう・・・。」
夫の返事はなく、そのまま出てった様子だ。
もう多分しばらく夫は私には連絡さえくれないだろう・・・。
夫がどこまで気がついてたなんてどうでもいい。
私にはレイがいてくれたらなんにもいらない・・・。
身も心もすっかりレイにはまってた。
久々に会った夫に何の感情もなく、ただ不快にしか感じられなかった私・・・。
レイの温もりが、まだ体の中にあって それがたまらなく嬉しかった。
私は少女のような恋をしているのかもしれない・・・。
どこかに置き忘れてた甘くて胸が痛くなる恋をもう一度思い出してるみたいな・・・。
ただ、現実には私には夫がいて、もう若くなくて・・・。
そのギャップに落ち込んで鏡を見るのが恐くなってどうしょうもなく不安になる・・・。
夫が私のベットに座る。
そして静かにこう言った。
「昨夜、誰と話してたの?
誰かといたよね?
あんな夜中に誰が来てたの?」
私は不機嫌そうに、
「誰だっていいじゃない。
あなたには関係がないわ・・・。」
眠い目をこすりながら私はおぼろ気に写る夫の姿を見た。
「ふぅーん・・・。
別に言いたくなかったら言わなくてもいいよ。
君には君の生き方があるんだろうし、俺は干渉するつもりはないからさ。
ただ、あんな夜中に男といるなんて不謹慎じゃないかなあ?
近所の目もあるんだから気を付けてって言いたかっただけだからもういいよ・・・。」
夫の、とげのある言い方になんだかイライラした。
いつもはほったらかしで無関心なくせして・・・。
なんとも言えない空気が流れる。
「あっ、俺、午後にはここ出るから。
仕事あるんだよね。
休日出勤・・・。」
私は、
「別に急ぐんなら無理して午後までここにいなくたっていいわよ。
行けば?」
私達には、もうお互いを気遣う余裕も労りもない・・・。
完全に心が離れてた。
「いいの?
じゃあ、行くよ。
リハビリ頑張れよ。」
夫は荷物を持つと玄関へと歩き出して行った。
私は見送りもせず布団を頭からすっぽりとかぶった。
祖母の声が聞こえる。
「また、来てやって下さいよ。
夫婦なんだから、なるべく一緒にいないとだめでしょう・・・。」
夫の返事はなく、そのまま出てった様子だ。
もう多分しばらく夫は私には連絡さえくれないだろう・・・。
夫がどこまで気がついてたなんてどうでもいい。
私にはレイがいてくれたらなんにもいらない・・・。
身も心もすっかりレイにはまってた。
久々に会った夫に何の感情もなく、ただ不快にしか感じられなかった私・・・。
レイの温もりが、まだ体の中にあって それがたまらなく嬉しかった。
私は少女のような恋をしているのかもしれない・・・。
どこかに置き忘れてた甘くて胸が痛くなる恋をもう一度思い出してるみたいな・・・。
ただ、現実には私には夫がいて、もう若くなくて・・・。
そのギャップに落ち込んで鏡を見るのが恐くなってどうしょうもなく不安になる・・・。