世界の終わりに隣に君がいてくれたらそれだけでいい…
「レイ・・・、からかわないでよ~。

 冗談だってばあ・・・。」

 私は照れ臭さを必死でごまかした。

「あのさあ・・・。

 こんなこと冗談で言えると思ってるんすか?

 俺はマジだから・・・。」

 ちょっぴりムッとした顔で私を見るレイがたまらなく愛しかった。

「レイ・・・。

 いいよ・・・。

 私、いいよ。

 好きにして・・・。」

 この日、私はレイを受け入れた。

 先の事なんてどうなってもいい・・・。

 私はほんとは投げやりなだけなんだろうか・・・。

 それでも、もういいって思った。

 確かにレイの体温とレイが私の中に残したそれを感じ、私はもう自分の気持ちをコントロール出来ない程に彼を愛してしまってた。

 レイを誰にも渡したくはない・・・。

 私だけのレイにしたい・・・。

 私の押さえきれない本質が静かに音をたてて開いてた。

 それが正しいか間違いかなんて事は誰にもわからない・・・。
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