砂時計
*真夏の入道雲
最近蒸し暑い日が続く今日この頃。
季節は春から夏にかわった。
空には入道雲が辺り一面に広がっている。
グラウンドには強く日差しが照りつけていた。
「もう一本!!」
先生の声に野球部員が反応する。
「ねぇ。これでノック何本目!?
絵里香聞いてる??」
蒸し暑いせいかぼーっと
していた。
「えっ。あっ、ごめん。
えっと、107本目だよ。」
「先生も鬼だよね~。さすがに
熱中症になるよ。
ってか私達マネージャーの気持ちも
考えてほしいよね。」
「ほんとだよ!!頭がジンジンする~」
口々に言い合った。
私は、神崎絵里香(かんざき えりか)
高校2年生。
梅宮第一高等学校の野球部のマネージャー
をしている。
特に理由はない。
強いて言うなら、野球関連の映画を見て感動したからで……
まぁ、そう言うことだ。