砂時計
―――――高校1年生の夏
ちょうど1年前。
私は幼馴染の弘樹が野球の試合に
出るからときいて無理やり
弘樹のお姉さん、恵美梨お姉さんに
連れられて、しぶしぶと見に行くことになった。
もちろんその当時は野球になんて
全くと言っていいほど興味がなかった。
そんなとき
球場で直人に出会った。
出会ったといっても
すれ違っただけだった。
でも、私は吸いつけられるように
彼から目が離せなかった。
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