砂時計
でも現実はそう甘くはなかった。
彼は人気者で放課後の練習では
女の子がグラウンドにたわむれるぐらいだった。
私は半ば諦め状態だった。
でも、そんな私に転機が訪れた。
無理やりきまった委員会が
直人と同じだった。
ひとりではしゃぐ私だったが、
自分から話しかけることすらできず
ただ、目が合うだけで満足をしていた。
こんなことじゃだめだと
思い切って話しかけたら
意外と話しやすくて
すぐにうちとけた。