砂時計




下校時間を意味するチャイムに

ふと我に戻る。



いまさら何思い出してるんだろ。



これだったら私、未練がましい女じゃん。




けじめをつけるために顔を強くたたいた。



そして立ち上がり部室のドアに手をかけた。



・・・あれ。開かない。


鍵は内側にも付いてる。

鍵はかかっていないのに・・・。




誰かがドアを押してる!?



力を入れてドアを押すと


ドアが開いた。




「・・・彩菜!?」




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