砂時計
そこにいたのは彩菜だった。
「あっごめん。立ち聞きするつもりは・・・。」
彩菜の言い訳など耳にいれず私は彩菜に抱きついた。
「ど、どうしたの!?」
疑問に思う彩菜も私の気持ちに気づいたようで
優しく抱きしめてくれた。
気づけば、私はまた泣いていた。
そして笑顔をつくりこう言った。
「・・・いままで、ありがと。」
直人のばか。
ほんと私は幸せ物でした。
見上げた夕日も笑っているように見えた。