砂時計


「だからもう

こんなことするなよ。

お前は、絵里香は

自分らしくしてればそれでいい。」


私は、私らしく!?


「今まで通りの絵里香が一番いいよ。

ったく心配かけんなよ~。」


「えっ。私がいつ直人に心配かけたのよ!?」


「正木に聞いた。

絵里香の様子がおかしいって。

だから来てみればこのザマだ。

ほんと世話のやけるやつだな。」


笑いながらそう言う直人が可愛くてしょうがない。


「なっ何よ!

別に来てなんて行ってないわよ!」


いつもの癖でつい逆の言葉がでる。


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