砂時計



「でも、今の二人見て諦める決心ついた。」


「麻矢ちゃん、私。」

私は病室から出て行きそうな
麻矢ちゃんを必死に止める。


「弘樹君もごめんね。

絵里香ちゃん、

最後にお願い聞いてもらえる!?」


いつもと変わらない綺麗な瞳を輝かせ私を見つめた。


「なに?どうしたの?」


「これからも・・・

友達でいてくれたらうれしいな。」


今にも涙が流れそうな瞳を輝かせ私にそう言った。



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