砂時計




卵焼きをくわえた彩菜が


こう、続けた。



「弘樹にそのこといってないんでしょ!?」



ぎくっ!!


「はぁ~。図星か...。」



彩菜は何でも私のことがわかっている。






「ねぇ。絵里香。

このことちゃんと弘樹に言わなきゃ

後悔するし、弘樹が傷つくよ。」




わかっている。



そんなこと


言われなくても



わかっている。





でも、いざ彼を目の前にすると


何も言えないんだ。




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