砂時計
「うん。最低だよ。」
彼女はきっぱりそう言った。
「いくらなんでも、
お母さんや絵里香ちゃんがかわいそう。
.......でも、あなただって
つらい思いしたでしょ?
受け止められなかったでしょ?
そんな真実1人で受け止められずに
1人でつらい思いしたよね?
友達にも、家族にも弱音はかずに
笑顔見せて頑張ったんだよね?
それってさ...すごいことじゃない!?」
彼女の言葉に俺はきょとんとした。