砂時計



でも、少しあたっていた。


だからこそ、彼女の言葉にカチンときた。



「意地なんてはってない!!

会いたいなんて.......思ってないから!!!」




教室中に声が響いた。



「絵里香.....少しは素直になったら!?

私には、わかってる。


絵里香の心の中。



会いたいんでしょ!?


でも、次会いに行ったら


どんなひどいことを言われるかわからない。


違う!??


謝っても許してもらえないかも


知れない恐怖。


ねぇ。違う!??」




驚くほど、あたっていた。



するとなぜか涙がにじんできた。




< 65 / 238 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop