砂時計
でも、少しあたっていた。
だからこそ、彼女の言葉にカチンときた。
「意地なんてはってない!!
会いたいなんて.......思ってないから!!!」
教室中に声が響いた。
「絵里香.....少しは素直になったら!?
私には、わかってる。
絵里香の心の中。
会いたいんでしょ!?
でも、次会いに行ったら
どんなひどいことを言われるかわからない。
違う!??
謝っても許してもらえないかも
知れない恐怖。
ねぇ。違う!??」
驚くほど、あたっていた。
するとなぜか涙がにじんできた。